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25.06.25
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2025春のオープンキャンパスレポート[後編]です? (前編はこちらから)
後編ではデザイン工学部をレポートしたいと思います!
まずお邪魔したのは、〈映像学科〉。
今年度の入試から、映像学科は3コースに分かれます? 「キャラクター?ゲームコース」「CG?アニメーションコース」「映像クリエイションコース」の3分野です。好きなことをより深く追求できるようにしました。学科説明会では3コースの違いや魅力を丁寧に説明していました。
映像学科が気になっている人には、学生作品を例に、各コースの学びをまとめた展示がおススメ。3コースの中から一番自分が学びたいコースが見つかるかも?
学生作品の展示。作品を3コースのジャンルに分類し、コースの学びがイメージしやすいようにしています。
また、学生の手ほどきを受けながら映像制作を行うイベントは大好評?「キャラクターを動かそう」「アニメーションの合成」「撮影体験」「声優になろう」の4つのイベントが体験できました。
映像製作体験「アニメーションの合成」での一幕。本格的な機材に触れる貴重な機会でもあります。
教員や学生との個別相談も設けられており、高校生とスタッフの距離が近い印象を受けました。気になることは何でも質問しちゃいましょう??
高校生の相談にのっているのは、テレビ東京「シナぷしゅ」などを手がける稲葉先生。
続いてお邪魔したのは、〈建築?環境デザイン学科〉。
学生の手ほどきを受けながらオリジナルの建築模型をつくったり、建築?環境デザイン学科がつくった「山形エコハウス(CO2を出さない〔未来の住宅〕)」体験を楽しむことができました?
建築模型づくり体験。制作した模型は持ち帰ることができます。
学生作品の展示を通して学科の学びをイメージできる「社会につながる建築?環境デザイン展」では、学生スタッフさんからお話を聞くことができました? その中でも印象的だったのは、自分が住む部屋の間取りや寸法を細かくスケッチする課題や、日用品を正確な寸法で書き取る訓練などがある話。「そのうち、見るものがだいたいどのくらいのサイズ感か測らなくてもわかるようになりますよ??」だそう。正確なサイズ感を体得することで、実生活とイメージのギャップを生まないプロの視点を身に着けることができるんです。
展示されている学生作品ひとつひとつに、それぞれの願いと工夫が隠れています。
次は、今年度の入試から〈グラフィックデザインコース〉と〈イラストレーションコース〉に分かれる〈グラフィックデザイン学科〉。
グラフィックデザイン学科は、自治体や企業とコラボレートした活動が盛んです? 本館7階ギャラリー「THE TOP」ではそんな作品の展示会が開かれており、解説ツアーが行われました。
本館7Fの「THE TOP」は、文字通り本館最上階で、美術館のような展示スペースになっています。
そのほか、文字にデジタルエフェクトを加えてデザイン化する体験も行われていました。完成したデザインは缶バッジにプリントして持ち帰ることができました?
缶バッジ制作中。世界に一つだけのオリジナル缶バッジの完成。
〈プロダクトデザイン学科〉は、「ものづくり」によって人々の生活をデザインする学科。
レーザーカッターや3Dプリンタなどの機材を実際に体験することができました。また、実際の現場でも使われる「インダストリアルクレイ」を用いてオリジナルのカーデザインに取り組む企画もありました?
「インダストリアルクレイ」は専用のオーブンで柔らかくしてから造形する特殊な粘土。
また、プロダクトデザイン学科の工房は、日本中の大学で芸工大にしかない機材や家具メーカー顔負けの設備が整っており、一見の価値アリ? 工房見学ツアーでは、プロダクトデザイン学科の学生が工房を丁寧に案内?解説してくれます。中でも家具メーカーから譲り受けた曲木の機材は、木を蒸して曲げるという驚きの一品。工房は少し離れた新実習棟にありますが、シャトルカーを利用すれば移動もらくらく?ぜひ足を運んでください。
工房見学ツアーを体験。機材の実演をしてくれます!
最後にお邪魔したのは、今年度の入試から、企画構想コース、地域デザインコース、食文化デザインコースの3コースに分かれる〈企画構想学科〉。
この学科は、企業?行政?住民とともに地域の幸せをクリエイトする学科です。ブースには、様々なパネルと商品の数々。企画構想学科が、これまでいかに地域や企業と繋がりながら、モノづくりやコトづくりに取り組んできたかがわかります?
さまざまな実践がパネルで紹介されています。学生による展示解説もあり、プロジェクトの裏側まで覗き見ることができます。
総合型選抜入試[専願体験型]模擬授業では、「グッとくる商品のキャッチコピーを考えよう!」のテーマでグループワークが行われており、できあがったキャッチコピーのプレゼンテーションと講評が行われていました? 今回のお題は「Fruits Craft Cider」のキャッチコピーだったのですが、あるグループでは「さわやかな青春と10%のメンヘラ」というキャッチコピーが完成。意表を突く「メンヘラ」というワードに興味をそそられ、思わず一口飲んでみたくなってしまいました?
グループワークの進め方の勉強にもなります。
課題になった「Fruits Craft Cider」。
また、今年度の入試から募集を始める「食文化デザインコース」のブースにも人だかりが?何事かと思いきや、われらが学長が自ら展示解説をしているではありませんか!
学長も思わず熱弁をふるう、魅力満載の「食文化デザインコース」。
このコースは、芸術系大学の通学過程では日本で初めて設けられるコースで、山形の豊富な食文化を背景に、食のさらなる魅力と可能性を探り、社会に発信するコースです?春のオープンキャンパスでは、余りを出さないための量売りとオーガニック野菜にこだわる厩戸商店さんや山伏で食文化研究を行う成瀬正憲さんをお呼びしてトークショーを行いました?
厩戸商店さんと成瀬正憲さんによるトークショーは大盛況。わたしたちのからだをつくる「食」について考える機会となりました。
また、厩戸商店さんとともにヴィーガンスイーツをつくるワークショップも開催?参加した高校生はそのおいしさにびっくり? 「ヴィーガンスイーツの概念が覆りました」とコメントしていました。
厩戸商店さんによるヴィーガンスイーツのワークショップ。オーガニックスイーツの可能性を実感。
なお、夏のオープンキャンパスでは「アル?ケッチァーノ」さんや「ミツバチガーデン」さんがいらっしゃり、トークイベントを行います!食に興味がある方は、ぜひ芸工大発「食文化デザインコース」をチェックしてください!
最後に、進路アドバイザーとの個別相談ブースに足を運びました。大学入試は、大学ごとに様々な入試制度があって、なかなかわかりにくいものです。こちらのブースでは、進路アドバイザーが相談に乗ってくれるので、受験を考えている方はぜひ参加しましょう?
進路アドバイザーがどんな疑問にも丁寧に対応。心配事はここですべて解消しておきましょう!
さて、この記事では、2025年【東北芸術工科大学?春のオープンキャンパス】を一緒に回ってきました?記事だけでも、盛りだくさんで、お腹いっぱいになってしまったのではないでしょうか。ですが、私が記事で紹介できたのは、芸工大の魅力のほんの一部にすぎません。それに、芸工大のオープンキャンパスを同じように過ごしても、心に残る景色は、ひとりひとり違うはず。だから芸工大のオープンキャンパスは「おもしろい」。
春のオープンキャンパスへのご参加、ありがとうございました!
夏のオープンキャンパスは7月26日(土)と27日(日)の2日間?
春とはまた違う魅力を用意して、みなさんのご来場をお待ちしています。
More art. More design. More to life.(人生にもっとアートとデザインを!)
次は、夏空の下でお会いしましょう!